監督:テッド・コッチェフ
出演:シルベスター・スタローン、リチャード・クレンナ、ブライアン・デネヒー
ロケ地:カナダ
Topic
本作品は、ディヴィッド・マレルの処女出版小説「一人だけの軍隊」を映画化した1982年のアメリカのアクション映画で、「ランボー」シリーズの第1作です。
本作は、社会から孤立したベトナム帰還兵ランボーと、たまたま街を訪れた流れ者というだけでランボーを排除しようとした保安官との戦いや、ランボー自身によって独白される「ベトナム戦争によって負ったアメリカの傷」の描写など、単なる娯楽追求のアクション映画と異なり、現実のアメリカのベトナム帰還兵の姿と重ね合わせた非常に重いテーマの作品となっています。
本作によりスタローンは当たり役の一つを得て、「ロッキー」に続くキャラクターイメージを獲得し、アクションスターとしての地位を不動のものとしました。
マレルの原作小説は評判となり、ワーナー・ブラザースが映画化権を取得、ランボー役としてクリント・イーストウッドとジェームズ・ガーナーの二人に交渉するも不調、その後、当時注目を浴びていた若手俳優アル・パチーノにオファーを出すも、これもまた断られてしまいました。
さらに企画に興味を示したマイク・ニコルズが、主演にダスティン・ホフマンを推すも、「暴力的すぎる」と断られてしまった事からついに企画は頓挫、映画化権はマリオ・カサール、アンドリュー・G・ヴァイナが設立したカロルコ・ピクチャーズに売却されることになります。
ハリウッド進出第1作目となる、本作品に対するカサールらの熱意は相当なもので、ランボー役はスティーブ・マックイーンに打診、本人も出演に意欲的でしたが、既に病魔に侵されていたマックイーンは体調不良により降板(その後死去)、その後、ニック・ノルティやジョン・トラボルタにオファーを出すも断られてしまい、結局、当時「ロッキー」シリーズ以外の作品で興行的に不振が続いていたシルベスター・スタローンがギャラを下げてまでも出演を熱望しこの役を獲得することになりました。
アクション映画の代表作のひとつともいえるこの作品ですが、実は製作にもこんな紆余曲折の物語があったのですね。
さらにこんな逸話も。
主役のスタローン自ら多くの危険なスタントをこなし、崖から落ちるシーンでは肋骨など4箇所を骨折
本作撮影後にはスタローンが入院したため、自身が監督を務めた「ロッキー3」の編集作業が遅れ、劇場公開の延期を余儀なくされた
本作に登場する重火器は全てが実銃で、その多くはFBIやSWATから借用したもので、撮影中、これらの武器は厳重な管理下に置かれたが、それにも関わらず国際的な武器密輸組織によって盗まれ、アメリカのマスコミを騒がせる事件となった
逸話もなかなかのスケールです。
Location
さて、それではロケ地巡りといきましょう。
まずはランボーのベトナム時代の戦友デルメアの家から
ランボーがたどり着いた田舎町ホープの入口
ティーズル保安官がランボーに声をかけた場所
ティーズル保安官がランボーを乗せて走った通り
ティーズル保安官がランボーを車から降ろした橋
ランボーがバイクを奪って走った通り
ランボーがバイクで走り抜けたガスステーション
ランボーとティーズル保安官がカーチェイスをした通り
ランボーがバイクで走り抜けた通り
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